木更津駐屯地の概要
木更津駐屯地は、千葉県中西部の木更津市に位置し、敷地面積約210万平方メートル(東京ドーム約45個分)外周約5.7キロメートルあり、約1000名を超える隊員が駐屯各部隊に所在しているとともに、第1ヘリコプター団をはじめとした部隊の航空機約70機が所在しています。
終戦後、日米地位協定によりアメリカ軍の管理下にあり、現在も陸上自衛隊とアメリカ軍が土地及び施設等を共同使用しています。
また、木更津駐屯地は、約1800メートルの滑走路を有しており、駐屯地に所在する航空機のほか、航空自衛隊の所有するC-130大型輸送機等の離発着も可能であるとともに、首都圏へのアクセスが良好であることから、関東地区における航空防災拠点の基盤となっています。
木更津駐屯地の歴史
木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用が開始されました。
終戦後にアメリカ軍が進駐して、アメリカ軍が管轄する航空基地としてしばらくの間使用されていましたが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し、その後、アメリカ軍と共同で使用していました。
昭和43年3月、霞ケ浦駐屯地で新編された「第1ヘリコプター団」が木更津に移駐し、それまで航空自衛隊が使用していた木更津基地は、陸上自衛隊が管轄することになり、名称も陸上自衛隊木更津駐屯地になりました。
平成19年3月、防衛大臣直轄部隊だった第1ヘリコプター団は、中央即応集団の新編により、隷下部隊に編成されました。その後、平成30年3月中央即応集団が廃止され、新たに新編された陸上総隊隷下に編成されました。また、同じく平成30年3月で木更津駐屯地は、駐屯地開設50周年を迎えました。
そして、令和2年3月にV-22オスプレイを装備する輸送航空隊を新編しました。
昭和33年から米軍・自衛隊共同使用時代
戦時中に造られた航空機格納用の掩壕
昭和33年から航空自衛隊使用時代
木更津海軍時代から残る格納庫
大戦中に航空安全を祈願して建立された
航空神社
昭和天皇が行幸された記念の碑
航空資料館

航空資料館には、旧海軍時代の「木更津航空基地」の門標をはじめとする貴重な資料を多数展示している他、第2次世界大戦終了後、アメリカ軍進駐時から現在に至るまでの資料を数多く展示しています。
また、館内には第1ヘリコプター団において現在装備されているCH-47の前身であるV-107(VIP仕様)を展示しています。このほか、資料館外には、同じくLR-2の前身であるLR-1(2020号機)も展示しています。
木更津航空基地の門標
館内に展示しているV-107(VIP仕様)
V-107の機内
大戦中の貴重な資料を多数展示